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2020年11月17日 (火)

老いるということ①~「安楽病棟」帚木蓬生

20歳の時には、自分が40歳になるなんて想像できなかった。
40歳の時にも、自分に60歳という年齢がやって来るなんて思いもしなかった。

職場で「60歳のおばあちゃんがね。・・・。そんな歳まで生きていたくないわ~」なんて、
平気でしゃべくってる30~40代の子を見ていると
「あんたもいつか必ずその年齢になるんだよ」と教えてやりたくなる。

老いることも、
その先にある「死」も必ずすべての人の上に訪れることなのだ。 

「老いるということ」の現実を見せてくれる本や映画を立て続けに見ました。

Img_20201112_0002 「安楽病棟」帚木蓬生
1999年初版の本です。
母のかかりつけのお医者さんが通信紙で「お勧め読書」に書いておられたので、
読んでみました。
医師でもある帚木蓬生さんならではの緻密で本格的な内容です。
最近、映画になった「閉鎖病棟」の原作者でもあります。
認知症病棟で働く新任看護士が主人公。
1999年当時はまだ今ほど認知症対応のグループホームなどなく、
認知症になれば病院に預かってもらうというのが主流だったのかもしれません。

認知症患者の様々な症状や日々の暮らしぶり、
介護する看護士の奮闘ぶりが、リアルに書かれています。
認知症の症状って、こんなことにまでなるのか・・・と怖くもなります。

でも、根底に流れるのは、患者さんの一人ひとりがこれまで生きてきたその人生に寄り添う優しさです。
どんなに脳が壊れてしまっても、その人にもこれまでにしっかりと歩んできた人生があり、家族がある。
よくわからなくなった「今」の中にでも、キラリと輝くその人らしさがある。
そのことがしっかりと書かれています。

終末期医療は、どうあるべきなのか?を問いかけるミステリー仕立てになっています。
先日の母の診察の時に、S先生にこの本を読んだことをお伝えすると、
「認知症の両親を抱えるご家族にこそ、ぜひ読んでいただきたかったのです」とおっしゃっておられました。

640ページもある文庫本は図書館で3回ほど貸出更新して、やっと読み終えることができました。
読み応えある面白い一冊でした。
★★★★

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