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2021年2月 3日 (水)

「ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力」

Img_20210131_0002 答えの出ない事態の中で宙ぶらりんに身を置くことに耐える力こそが、人生を進むべき方向へと導いていく。
作家、芸術家、政治家、思想家、医師、教育者・・・etc。
あらゆる分野での「ネガティブ・ケイパビリティ(負の力)」の大切さを紐解いた1冊。
帚木蓬生さんの人生指南本。

問題提起をし性急に解決させること、覚え込ませること、一つの型にはめ込むことをよしとする日本の学校教育の「ポジティブ・ケイパビリティ」の姿勢がいかに子どもたちを追い詰めているか。
生きていくうえで大切なのは、答えを出す力ではなくて、
答えの出ないことに立ち向かっていける姿勢を学んでいくことにあるのに、
真逆の立場を取り続ける教育現場。
画一的な方針についていけない子どもを点数だけで切り捨てていく日本の学校教育は変わるべき時に来ていると感じます。
学校教育にそもそも成績を付ける評価なんぞが必要なのでしょうか?
私自身がそもそも知らない誰かに評価されたり点数をつけられるなんてまっぴらごめん!といつも感じている。
我が子たちの学校時代も、その辺の先生なんかに点数を付けられるのがとても嫌だった。
ロクでもないあなたなんかに、ウチの子の何が分かるのよ!って感じです。
能力に点数なんて付けられないと思うのです。

よく分からない状態の中に身を置いて、ジッと耐えているうちに次第に何かと何かが結びついて、ある形を作っていく。
それが作家の活動であり、芸術家の創造を生み出す。
どんな分野でも突出していく人たちのほとんどにこのネガティブ・ケイパビリティが備わっているという検証。

精神科医師でもあり、小説家でもある帚木蓬生さん。
「あ~、そういうことか」と腑に落ちる人生の謎ときにワクワクしました。

人生は答えの出ない事態に満ち溢れています。
この世には答えのある事の方がずっと少ないのです。
迷いの中でも、ただそこにジッといて、流れに身を任せているうちに解決に導かれていくことって確かにあるような気がします。
性急に答えを出そうとしない、混沌に耐える力こそが大切であることを様々な方向から検証しています。

本の中には、実在の詩人や思想家、宗教家、芸術家、政治家の生き様も紐解かれていて、本当に面白い内容でした。
こんなに「なるほどな~」と感じながら読んだ本はないくらい。

私にとっては何より「待ってよかったな~」と思えるのことが自分の子育てです。
何でも上手くこなしていい点数をもらえる子どもは、
親にとっては楽ちんで安心をくれる存在であるのかもしれない。
でも、子育てというのは、その逆であっても存分に楽しめるものです。
子どもは苦手の中に身を置いていても、いつかきっと自分の中で進むべき方向を見出して歩き出していきます。
その子の迷いも躓きも辛さも、すべてがこの日のためにあったんだと気付ける時が必ず来るように思えます。
「共感」して寄り添ってやることだけが親の務めなのでしょう。

思いつくままに読んで感じたことを羅列しました。
賢くて暖かい、自分の全てをさらけ出して表現する勇気。
帚木蓬生さんの本は面白い。

 

 

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