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2021年3月 4日 (木)

アフガニスタンという国

アフガニスタン。
日本人医師の中村哲さんが凶弾に倒れた国。
内戦が絶えない国。
イスラム教徒の国。
タリバンが支配していた国。
砂漠の広がる国。

Img_20210203_0002 1984年に37歳の時にパキスタン北部のペシャワールで働き始めた中村哲さんが国境を越えアフガニスタンの山奥に診療所を構えたのは1991年の事でした。2000年の大干ばつから6年間で1600か所の井戸を掘ることから始まった「緑の大地計画」。アフガニスタン東部を流れるクナール川から用水路を作り始めたのは中村さんが56歳の時だそうです。

干ばつで砂漠化した大地に水を引き、緑の大地を蘇らせることこそが、平和への道筋だと考えた中村さん。貧しさ故に食べるために兵士になり戦わざるを得ない若者たち。土地が潤い、作物を作る事さえできれば平和に暮らしていけるのに。

2019年に武装集団の銃撃に倒れた中村さんは73歳でした。

『カカ・ムラド—ナカムラのおじさん』
中村さんの功績を後世に伝えるためにアフガニスタンで刊行された絵本です。さだまさしさんが日本語訳をしています。
中村さんの現地での写真もたくさん入った日本語版ですが、原作本は作者も絵を描いた人ももちろんアフガニスタンの人です。中村さんがどんなに現地の人たちに尊敬され必要とされ愛されていたか分かります。
本当に残念で仕方がありません。

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Img_20210203_0001 『希望の一滴』

こちらは4部構成で中村さんの成してきた仕事をご本人の執筆文も併せて、たくさんの写真と共に紹介した一冊です。「平和には戦争以上の力がある—」
中村さんが現地の人たちと共に汗を流し造り上げた用水路で65万人が暮らせる農地が回復したのです。賢さと実行力と深い愛情・・・

どこか遠い国のお話ではなく、中村さんの遺志を繋いでいく一助にはなりたいと思えました。

本の最後のページに中村さんのアフガニスタンでの医療活動を支援するために作られたペシャワール会への支援ができる連絡先が載っています。

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Img_20210304_0001 そして、今、ハマっている帚木蓬生さんの本にもアフガニスタンの少女の成長物語を書いたものがありました。
『ソルハ』を読みました。ソルハというのは、アフガニスタン・ダリ語で「平和」という意味です。
タリバン政権下のアフガニスタンに暮らす少女ビビが5歳から15歳まで成長していく視点から、自由と平和について描いています。
2011年、小学館児童出版文化賞受賞しています。子どものために書かれた本ですが、350ページもあり読み応えたっぷり。
ソ連軍の侵入、内戦、タリバンの支配、そしてアメリカ軍の空爆。30年を超える長きに渡って戦禍に苦しむアフガニスタン民衆の姿が、とてもよく分かります。


タリバン政権下で教育を受ける権利や外出する自由すら奪われた女性の姿や、差別され貧しい生活を強いられてきたハザラ人、崩壊していくバーミヤンの石像、基本的人権を奪いかえそうと立ち上がる若者、爆撃の中で肩を寄せ合って生きる人たちなど。
日本の少年少女に、アフガニスタン民衆の姿を伝えようとする作者の思いが伝わってきます。

タリバンの名前は聞いたことあるし、アメリカのビルに飛行機が突っ込んだテロのことやバーミヤンの石像が爆破されたニュースはテレビで見たけど、本当のところはあまり知らない私たち。
イスラム教の教えのことも知りました。
ぜひ大人に読んで欲しい一冊です。

心に響いたことがあります。
学ぶことを本当に自分のものにするためには「一万時間続けること」が大切だということです。
タリバン政権下で女子教育が禁止され、学校に行けなくなったビビは家で自分で勉強します。
女子教育が禁止された中でも、秘密で子どもたちを教え続けたビビのお母さんはタリバン兵士に殺されてしまいます。そのお母さんがビビに言い続けていたことが1万時間の勉強でした。
英語を身に付けたいビビは親戚のおじさんや学校で学んできた兄のノートを借りながらひとりで勉強を続けます。一日3時間を一週間続けると21時間。それを10年続けると1万時間になるのです。習い事は10年続いたら身に付くよ、と以前我が子たちが習っていたピアノの先生が言ってました。10年続いたのは息子だけ。そして、息子は今もピアノを弾き続けています。そういうことなんだな~。

そして、2桁の数字の掛け算のあっという間に答えを出す方法。例えば、32×57=1814、64×78=4832、というような計算の仕方。
こんなの小学校でもしかして習ってたのかな~?初めて知ったことに我ながら驚いてしまった❗💦
児童文学は勉強になりますね。

最終ページに帚木さんから子どもたちへ自筆のお手紙がついています。
本当に素敵な作家さんです。
Img_20210304_0002画像の上でクリックすると拡大してご覧になれます。
今回の三冊はぜひぜひお勧めの本たちです。
図書館で借りてでも読んでみてくださいね。

今度は帚木蓬生さんが本の中で勧めていた写真家さんの写真集とアフガンの子どもたちのことを書いた本を読んでみようと考えています。
 

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