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2021年6月24日 (木)

「たゆたえども沈まず」原田マハ

Img_20210619_0001 フィンセント・ファン・ゴッホの生涯を記した本です。
「ひまわり」や「夜のカフェテラス」などたくさんの有名な作品があり、日本でも展覧会が催される画家。
最後は自ら命を絶った人、というぐらいしか知りませんでした。
37歳という若さでこの世を去り、その才能が世に知れ渡ったのは死後であった。
約10年という創作期間の間に、油絵
約860点、水彩画約150点、素描約1030点、版画約10点を残し、手紙に描き込んだスケッチ約130点も合わせると、2,100枚以上の作品を残した。

ゴッホを支えたのは、5歳下の弟・テオドロスであり、ゴッホの死を自分のせいだと嘆き悲しみ、心を病んでわずか半年後に33歳で亡くなっている。
ゴッホの絵を世に出したのは、弟の妻・ヨーだった。

1880年代のパリに乗り込み美術商を営んだ日本人・林忠正と加納重吉は日本の浮世絵をヨーロッパに広げつつ、ゴッホの制作と心の闇を見続けた人であった。この物語は、重吉の視線を通して、いつかゴッホの絵を世に出そうと兄・フィンセントと彼を支え続ける弟・テオの生涯を綴っている。

ちょうど「HOKUSAI」の映画を観る前から読み始め、浮世絵の作家などの名前も出てくるので、その点でも面白く読めました。
浮世絵作家にもその心には幾多のドラマがあったのです。

表現することに心を囚われてしまう人の哀しさや苦悩を感じます。

「何のために描くのだろう?」と、考え続けているような私ですが、こういう人生を読むと、自分のお絵描きは単なる時間潰しでしかないということに気付かされます。

先日、テレビでアントニオ・ガウディの虜になり、サグラダ・ファミリアの実測図を40年以上に渡り描き続けている建築家・田中裕也さんのことが紹介されていました。これを観た時にも「心を囚われる」ということは物凄いことだなあと思い知らされました。

200pxvan_gogh__portrait_of_pere_tanguy_1 色彩溢れるゴッホの作品。
力強くてもどこか哀しい。

入り浸っていた若手作家を応援する画廊の主人の肖像画を描くためにそのバックに飾る浮世絵を借りたというエピソード。半年を空けて2枚の絵を描いています。
人の好さそうなご主人の表情。
「ダンギー爺さん」は1887年の作品。

本に登場する作品が、ネットでちょっと調べれば出てきます。

当時のヨーロッパ画壇の正統派からは外れているとされていた印象派の画家たち。
今では有名なセザンヌやモネやドガなどは当時は若手の理解されない画家たちだったようです。200pxvincent_willem_van_gogh_095

更に違った手法で描いたのがゴッホでした。
最初に驚かされたのは、農家の夕食風景を描いた「ジャガイモを食べる人々」という絵だったそうです。

300pxvincent_van_gogh__the_potato_eaters
250pxvincent_willem_van_gogh_127 🎨
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260pxvan_gogh__terrasse_des_cafs_an_der_
有名な「ひまわり」「夜のカフェテラス」は1888年の作品です。
この色彩は本当にシャレています。

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ゴッホの代表作のように本の中で紹介されているのが、
「星月夜」。1889年の作品です。糸杉がとても好きだったようです。
スペインに旅行した時にガイドさんがこの糸杉のことを、見かける度に教えてくれました。
ヨーロッパにはたくさんある木のようです。

300pxvan_gogh__starry_night__google_art_
18907 ゴーギャンとの共同生活に破綻をきたし、結局は亡くなってしまったゴッホ。
その時にキャンバスに立てかけられていたのが「木の根と幹」というこの絵だそうです。
心の中が垣間見れるような気もします。
色遣いがちょっと浮世絵っぽいですよね。
浮世絵のような色遣いの作品は他にもいくつも見られます。
物語は弟・テオが亡くなり、それを忠正と重吉が見送るところで終わっています。
原田マハさん。
作家さんは膨大な資料を調べて執筆するのでしょう。
参考文献が3ページに渡って記されています。
受賞歴の多い原田マハさんの本をまた読んでみようと思います。

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