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2022年1月16日 (日)

「九十八歳。戦いはやまず日は暮れず」佐藤愛子

Img_20220114_0010 「九十歳。何がめでたい」
2016年の痛快エッセイから早6年。
佐藤愛子さんの新作。
図書館に予約した時点で126番ぐらいだったのがやっと回ってきました。

御年98歳だそうです。
「これにて断筆宣言とする」と書いておられますが、なんとユーモアと洒脱に飛んだ素敵な日常風景であることか✨
佐藤さんらしいバッサリと切り捨てる怖いもの知らずの表現がスッバラシイ一冊です。
TVコマーシャルで出てくる「もう前向きもヘッタクレもあるかいな」というセリフ。
これは某週刊誌から、長い老後をどう前向きに過ごしていけばいいか?とインタビューされた時のお返事だそうです。
その心境が萌出されていて、読むほどに元気が出てきます。
67歳から「老後」をテーマに書いてきたが、
今にして思えば、なんとあの頃の若造であったことか❗
あれからなんと30年❗
そういう下りに笑わされます。

人生の終結を目の前にした心境とは?
「災難に逢時節には災難に逢がよく候。死ぬ時節には、死ぬがよく候」
これは良寛禅師のお言葉だそうですが、これこそが佐藤さんの憧れる老後だそうです。
前向き、後向き、どうだっていい。老いた身体が向いている正面を向いていればいい。正面にあるのは死の扉だ。
扉の向こうに何があるのかは誰にもわからない。わからなくてもいい。分からぬままにその扉に向う。扉は開いて私を呑み込み、そして閉じる。音もなく閉じる。それでおしまい。

なるほどな~💡

「釈然としない話」として、女性蔑視発言で退任にまで追い込まれた森喜朗さんのことを書かれています。
「女性が多いと会議の進行に時間がかかる」とポロリと言ってしまった一言。
どうしてそれが女性蔑視とまで取り上げられるのか?
ただ長年の経験上、思っていたことを口にしてしまっただけではないのか?
日本中のマスメディアが見つけたターゲットは決して逃すまいと、寄ってタカってコテンパンに袋叩きにして葬り去るという最近の傾向。
ただ自分の率直な感想を言ってしまっただけなのに、何がアカンのか?
若い頃から、思ったこと感じたことをそのまま口にして言葉にして語ってきた佐藤さんだからこその釈然としない気持ち。
監視し合う社会、犯人捜しをしては袋叩きにする社会。
そんな空気感に釈然としない気持ちを抱く佐藤さんの気持ちが伝わってきて、コレコレ~✨その通り❗
と思わずにはいられなかった。
佐藤さんは日本という国の知性を心配しておられます。
まさしく❗


97歳でまだ「もの書き稼業」を続けている佐藤さん。
近頃は書いても書いても納得のいくものが書けずに家中が書き損じて投げ捨てた原稿用紙で散らかり放題。
しんどくて仕方がないので通りがかりに入った医者に相談すると、
「ダメです!書くのをやめたら死にます!」と明言される。
「辛くても苦しくても書きつづけてください」と。
死なないために書き続けるというのも情けない話だ。
私の誇りが許さない。
じゃあ、ホントに死ぬかどうか験してみることにしよう。

という流れでの断筆宣言になったようです👀
それを聞いたお孫さんと娘さんの反応もまた可笑しい💡

いやいや、佐藤愛子さん。
「百三歳。未だ書き足らず」を出してください✨



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