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2022年7月12日 (火)

「カミーユ」大森静佳

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短歌と言えば、かつて俵万智さんの「サラダ記念日」を読んで
衝撃を受けたことを思い出します。
明るく日常的であった印象が残っています。

でもこの歌集を開くと
短歌の世界って
とてつもないものなんだと思い知らされます。

我が末娘と同年代。
この感性はどう創られたのでしょう。

わからない。
難しい。
それなのに気持ちがザワザワしてくる。

この感性についていけない💦

テーマごとに数編の短歌が詠まれています。
まるごとご紹介したいところですが・・・ほんの少し

冬晴れの紫陽花園をめぐるとき見えないものは見たかったもの

わたしにはたったひとつのそらだからどんなかさでもくるくるまわせ

秋だね、と秋じゃなくても言いたいよ風鳴るさなかまばたきをして

ものわかりのいい木になんてならないでどんな雨にも眼をひらいてて

黒い馬、だったらよかった。わたしも。青空がずたぼろにきれいで

ただ立っていたのだそこに 雲の影ゆたかに山の色を濃くして

詩のように瞳はそこへ向かうのだ そこには誰もいなくていいのだ

ひつじ雲 あなたが文字を書くときの手首の真面目な感じが好きだ

花や葉を脱いでしずかな冬の木よ眩しいだろう日々というのは

かわるがわる松ぼっくりを蹴りながらきみとこの世を横切ってゆく

心にじんわり沁みていきます。

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