2024年1月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

« 1日だけの石ころ絵作品展 | トップページ | 串柿の里 »

2022年11月 7日 (月)

「オーストリア滞在記」中谷美紀

Img_20221107_0001 生真面目にストイックに人生を歩む女優・中谷美紀さん。
2016年にウィーンで出会ったドイツ人のヴィオラ奏者ティロ・フィヒナーさんと結婚し、
オーストリア、ザルツブルクで暮らす日々を綴った日記。
ロックダウン下のオーストリアでの5月1日~7月24日の毎日を一日も欠かさず綴り、
なんと原稿用紙763枚をも書き上げた一冊。
文庫本で462ページに渡る日々への想い。
丁寧に生きること、心に巡る想いをきちんと細やかに綴り込んでいる。
文章の硬さもいかにも中谷さんらしく、それも面白い。

ドイツ人の夫や家族と心通う会話ができるようになることを目標に、
日々、ネットの個人指導でドイツ語を学び続けている。

身体に取り入れる食物に細心の注意を払い、糖質制限を徹底し、
オーガニックの食材を使い、自ら調理する。
畑仕事や家造り、家内を整えることを日課に、夫との日々や会話を大切にして過ごす。
朝昼夕食のメニューはもちろん、
夕食時に流したクラシック音楽の曲名で毎日の日記を締めくくる。

例えば彼女の暮らす町では、ゴミの収集が2週間に一度しかなく、
しかも出せるのは、自宅のコンポストには入れられない油を吸ったゴミやリサイクルできないもののみ。
それ以外は、紙ゴミ、ガラス瓶、牛乳パック、プラスチックパック、衣類などに、自宅で分別し、
週2回開放されるリサイクル集積場に自分で運搬しなければならない。
集積場では更に何を入れていた容器かで区別し、木材、金属、ガラス瓶の色で細かく分けて、リサイクルする。
着れなくなった服をリサイクルするための回収ボックスに集まった服は、難民や恵まれない人々の元へ届けられるシステムになっている。
こういう国の姿勢を知ると、日本はまだまだだなあとつくづく感じる。

またヨーロッパの人たちが仕事を早めに切り上げてでも家族との予定を優先したり、
自分の人生を豊かにするための遊びや趣味の時間を時には仕事よりも優先していることを書いている。
女優という仕事のために日々の暮らしの何もかもを犠牲にしてきたこれまでの自分の日々を振り返っている。

糖質制限については食事から砂糖と炭水化物を抜くことで、倦怠感や情緒不安定から脱出し、吹き出物などもなくなったという。
全粒粉のパンを自分で焼き、玄米を食べる日々で心身ともに健康になったそうだ。
これは我が末娘がいつも言ってることと同じ。

ヨーロッパでは様々な幼児教育方法を選択できるようになっていて、夫の姉の子どもたちは園舎のない「森の幼稚園」に通い、雨の日も風の日も自然のフィールドで野生児のように遊び、自然を観察し、自然と共生し、自ら考え、周囲と協調しながら生きる術を学んでいるという。
これは我が上娘の教育方針と同じ。
次に続く学校生活や社会生活を心配するのは私たちジジババなんだけど、
オバマ前大統領や、facebookのマーク・ザッカーバーグ、Amazonのジェフ・ベソス、Googleのラリー・ベイジなど世界をリードする人物たちは、このモンテッソリー教育によって自発的に行動する力をつけたと言われているそうだ。

エクササイズに気を配り、体の不調に理学療法を含む徹底したリハビリプログラムに通って、
体を根本から変えようと奮闘する日々のことも書かれている。

濃密な2カ月間の日記。
これが中谷美紀の日常であり、この先も続いていく日々だということがスゴイ。

「Life is too short not to enjoy.」
夫との出会いで教えられたことだそう。

図書館からの「早く返してください」電話に謝りながら、借りれる2週間を3日ほど延長してもらって読み終えました。
予約してから順番が回って来るまでも半年ほど待ちました。
いろいろと学べたので、また他の本、インド旅行記やエッセイも読んでみようと思います。

« 1日だけの石ころ絵作品展 | トップページ | 串柿の里 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 1日だけの石ころ絵作品展 | トップページ | 串柿の里 »

2018年6月以前の記事

メール送信

無料ブログはココログ