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2022年12月23日 (金)

「凍」沢木耕太郎

Img_20221223_0001 本当の話ほど胸を打つものはない。
山に登るために生まれてきたような山野井泰史さんとパートナーの妙子さんのノンフィクション。
山野井泰史さんは「アルパインスタイル」という最小限の装備で単独または少人数で山を登る方法。
世界の前人未踏の山々に新たなルートを切り開いてきた長年の業績に対して、昨年2021年11月に「登山界のアカデミー賞」と言われるピオレドール生涯功労賞を受賞した。

この本はパートナーの妙子さんとヒマラヤのギャチュンカン北壁から山頂を目指し、
登頂後に雪崩に巻き込まれつつも、
奇跡的に生還を果たした記録を描き出したノンフィクションだ。
二人の信頼を勝ち取って細やかな取材の末に
この奇跡の生還劇を二人の歩んできた人生と共に書き上げた沢木耕太郎という人もすごい。

山野井泰史さんはこの登山で凍傷で両手足の指を10本失った。
妙子さんはもっと若い時のヒマラヤ無酸素登山で既に凍傷で両手の第2関節から先の10本の指と足の指も2本を残して失っている。

でもこの二人の純粋には山に登りたいという気持ちは、
そんな障害などものともしないようだ。
身体に残った機能の中で、新たなバランス感覚と力を身につけ、また登りだす。
「また一から始められる。面白い第2の人生をもらった」。

山野井泰史さんの強靭さはもちろんですが、
的確な判断力で、引くときは引き、そして、倒れても倒れても
また当たり前のことのように立ち上がって歩き出す妙子さんの強さに圧倒されます。

あ~、もうダメだという場面が何度も何度も訪れる。
その度に、まだ大丈夫、まだ行ける、と進み始める。
ものすごい一冊です。
これが本当の話だということに驚かずにはおれません。

山野井泰史さんは1965年生まれ。現在57歳だそうです。
指を無くして2年後には復活、5年後にはもうグリーンランドの1300mの岩壁を登っていたお二人。
今も世界の山に挑戦し続けています。

「命をかけて遊んでます」という二人の生き方に心底脱帽する。

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