「三千円の使いかた」原田ひ香
図書館で1年以上前に予約して300番目ぐらいだった本がやっと回ってきました。
もうすでにテレビドラマ化もされましたね。
御厨美帆さんと家族、彼女を取り巻く人たちを庶民にちょうどいい金銭感覚の三千円をテーマに物語っています。
お金の感覚って、やっぱり人それぞれなんだなあ。
家のローン、車のローン、老後の資金、学生時代の奨学金という大きなものから、
パートの時給賃金、子どものお小遣いまで、
ちょっとしたことも、ちょっとずつ金銭感覚って違ってる。
そういうことに気付かせてくれる面白い一冊でした。
学生時代の奨学金というのも、卒業した途端に抱える借金というふうに捉えているにには、
あ~、そうなんか~💡と思いました。
我が家も大学や専門学校を卒業した子どもたちは奨学金を借りていて、それぞれ働きだしても月々15000円ずつほど自分で返還してくれていました。
でも、薄給の新社会人にはたかが15000円と言えども大きな金額だったのではないかと今になって思います。
娘は結婚する時に、息子は車を買うという時に、残っていた分を親の責任で全額返還しました。
思うのは、やっぱり大学や専門学校の学費の高すぎることです。
だいたい小中高の教育費と比べると、大学や専門学校ってこんなに高額の学費を取らなければできないものなんでしょうか?立派な校舎を建てたり設備費に莫大な金額が回されてしまっているような気がします。自分が受けた大学授業を思い出したところで、小中高の方がずっと中身があったようにも思えます。
私なんぞまるっきり遊びに行っていたようなものなので、4年間遊ぶために親が大金を費やしたかと思うと申し訳ないことでした。
社会に余裕を持って踏み出すために必要だった休暇期間というところでしょうか?
そう思えば自分で出すべきお金ですね。私も奨学金を借りて、10年ほどかけて自分で返還しました。
子ども支援に多額の予算が組まれる昨今ですが、予算ばかりじゃなくて内容、質の見直しをぜひにして欲しいものです。
話がズズ~ッとそれてしまいました💦
気軽に読める一冊。
お勧めです。
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この前葵わかなが主役でテレビでやってましたね。
投稿: チヌ太郎 | 2023年6月 1日 (木) 08時17分