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2023年6月30日 (金)

「リーチ先生」原田マハ

Img_20230625_0001 陶芸家バーナード・リーチの生涯を陶工親子の目線で描いた小説。
キュレーターの原田マハさんならではのアート小説。
たくさんの資料から読み解いて書きあげたノンフィクションでありながら、
その中にリーチを先生と慕う陶工をフィクションで登場させ、
その目線でリーチという陶芸家の人物像を浮かび上がらせている。
こういう描き方があるということが面白い。

私自身、陶芸サークルに入って、かれこれ20年にもなるのだけれど、
この本を読んで、「あ~、陶芸ってそもそもこういう面白さがあるものなのだなあ」
ということが改めてわかった。
先生に付いたことがない見よう見真似の土いじりでしかない私の作り方とは、
全然違っている陶芸の本質がよくわかった気がする。
陶器、陶磁器、磁器の違い、イギリスならではのスリップウェアの手法のこと・・・
そんな普通のことも自分は意識して来なかったことにも気付いた。

新しい土地で陶房を立ち上げようとする時、まずはその場所で、陶芸に適した土を見つけ出すことから始めなければならないということ。
釉薬とはどういうものであるのか・・・。
木をくべて三日三晩寝ずの番をして作品を焼き上げることの大変さ。
作品のほとんどすべてがダメだとしても、その中にたった一つ素晴らしい作品ができてくる奇跡。

リーチが出会った柳宗悦濱田庄司高村光太郎河井寛次郎ら今も名を馳せる著名な人たち。
戦前から戦後へ、陶芸を通じて東洋と西洋の架け橋となろうとした人たちの話は本当に面白かった。
この本の面白さは、バーナード・リーチという人を普通の等身大の人として描いていること。
そして、陶芸を志す人は陶芸だけをしているわけではないこと。
リーチはエッチングも極めた人であったし、この本に出てくる陶芸家たちはデッサンや絵を常に描いているようだった。
絵だけではない。
陶芸だけではない。
表現することとは、そういうものなのだということに気付かせてもらえたのも面白かった。
この本は新田次郎文学賞を受賞しています。
原田マハさんの小説は面白い💡

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