「島へ免許を取りに行く」星野博美
最近ハマっているのが星野博美さんのエッセイ。
勧められた本の予約の順番はまだ回ってこないんだけど、すぐに借りられる本から読んでみようと思ったらとても面白かった。
エッセイ好きな私です。
「戸越銀座でつかまえて」は、「ライ麦畑でつかまえて」をモジったようなタイトル。
結婚せず、一人暮らしを続けてきて40代に突入してしまった星野さんが、戸越銀座の実家に戻ることを決め、両親と暮らし始めた時期を綴っている。
人付き合いが苦手で、友達も少なく、出歩くのも苦手という星野さんが、ご近所さんや商店街の人たちと上手く付き合いながら生きている両親に何かと学びながら送っていく日々。
自己描写も周りの人たちへの愛を感じられるのもいい。
こちら「島に免許を取りに行く」 は人間関係につまづいて、環境を大きく変える必要に迫られ、なんと五島列島の福江島に合宿自動車免許取得に出掛けて行くお話。
2週間で取れるはずの免許証受験資格を、第一段階で大きくつまづき、なんと1ヵ月かかってやっと取得する。
でも、その日々はとても素敵で暖かい。
五島列島の人々の暮らしぶりや、車より馬に乗るのを楽しみにしていた合宿中のこと、教習場で出会った生徒仲間や指導教員のことを暖かく描いている。
人間関係につまづいて・・・と言う星野さんだけど、本当にとても細やかで丁寧な人柄が伝わってくる。
やっと免許が取れてからの、東京でのお父さんとの運転練習の日々こともとても愉快。
学生時代にバイクも車も大学の近くの教習所で取って以来、運転歴は45年になる私です。
運転は大好き。助手席に乗ってるより運転してる方が好き。
子どもたちが小さい頃は、ワゴン車で日本中を走り回っていました。
最近は、航空運賃が安くなったので、旅先でレンタカーを借りて巡る。
海外でも、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、タイをレンタカーで巡った。
まあ、それぐらい車は自分の手足になっているということ💡
でも、思い出しましたよ。
昔の教習所でのあの空気感。
先生にブレーキを踏まれながら初めてハンドルを握った時のこと。
まだマニュアル車しかなかったあの頃の坂道発進やS字クランク。
バックでの車庫入れや縦列駐車のあの感覚。
なんだかとても懐かしくもあった一冊でした。
またしばらくは星野博美さんを読み続けるつもりです✨
ちょっと自分に似ている感じがするのもいい✨
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