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2023年12月 1日 (金)

「世界は五反田から始まった」星野博美

Img_20231203_0001 本好きの友人から勧められて読みました。
戦火の中で一家族がどう生き抜いたかが描かれた本当の話。
東京の戸越銀座の町工場に生まれた博美さんが、
祖父の書いた家族の記録を元に、地元のことや歴史を詳細に調べながら書き上げたノンフィクションです。

ネジを作る町工場を営んでいた祖父が戦火で焼け野原になった五反田でどう生き抜いたか・・・。
昭和20年5月24日城南大空襲で家も工場も焼かれて失い、
それでもその焼け野原に翌日には自宅の土地を守るための杭を打ち、
工場を再建した博美さんの祖父。
昭和2年に創業し、父に受け継がれ、その父親が88歳の時に、一番の得意先が95歳で閉業するまで93年間続いた星野製作所
星野製作所のネジは、戦争中には戦闘機の部品として軍需産業に組み込まれ、戦後は消火用スプリンクラーや宇宙開発にも使われたそうだ。

戦火の中を生き抜くためにも、
コロナ禍というパンデミックを生き抜くためにも、
同じように知恵がいる。
非常時に強制的に従わされる国策にも惑わされず、
その規制の中で私たちはどう生きればいいのでしょう。
非常事態に陥った時こそ”自分の判断”が必要だ。
そんなことを星野家から学ぶことができる。
これはコロナ禍においての我が家のやり方にも繋がる話だと感じました。
例えば予防接種ひとつをとっても、我が家では3人の子どもたちが揃って誰も予防接種を受けなかった。別に相談したわけでもない。
揃いに揃ってそれぞれが「あんな急ごしらえの訳の分からんモノを体に入れられるなんて御免こうむりたい」ということだった。
私は子どもたちにそんなヘンコな教育をした覚えはない・・・。
なぜって、私たちは夫婦共に3回まで予防接種をちゃんと受けたから!
最初の頃は、予防接種を3回受けた人しか国外に出られない、とか決められていた。
海外旅行はできるだけ早く再開したかった私と夫であった💡
だって歳も歳だし、のんびり待ってはいられないのだ!。
あんなに海外暮らしが好きだった末娘は、そのうちきっと誰でも行けるようになるから、それまで待つ、ときっぱり言ってついに受けなかった。
でも、本当にそうなりましたね。
今では予防接種などしてない人でも誰でも海外へ行けるようになってます。
あの騒ぎはいったい何だったのでしょう💦

話は戻ります。
本には東京大空襲の時、一市民が「自身がどういう状況に陥ったか」を綴った文章もたくさん載せられています。
書くことを職業にしている「売るための文章を書く作家」ではなく、
ただ家族のありのままを残すための一市民が書いた記録には本当の姿、状態が正直に散りばめられている。
だから面白いという博美さんの考えはもっとも!

「環境が激変したらしたで、頭を切り替え、そこでできることを考える」
博美さんの祖父が、そうやって戦火の中を生き抜いたように、
ウイルスのパンデミックを生き抜くヒントもそこにある。
コロナ禍の最中に書き進められたこの本の視点は本当に面白い。

祖父の書き残した戦前から戦中の家族の歴史を、そこから詳細に調べあげ、
五反田で生き抜いた星野家の歴史をノンフィクションとして書き上げた星野博美さん。

読みながら、私も三姉妹だった母の姉から、母方の家系図をきちんと作って残しておきたいと昔相談されていたことを思い出しました。
母の実家の下元家は江戸時代に遡って15代ほども続いた家系でした。
今も高知の桂浜近くに15代分の墓石が並んでいます。
従兄(母の2番目の姉の子ども)が毎年毎年のお墓の掃除が大変すぎるということで、最近どうやらお墓を一つにまとめたようです。
曾祖父は海軍で潜水艦に乗っていて亡くなったので、てっぺんが三角の大きなお墓(お国に命を捧げた印)があります。
その前の代々も海に生き、坂本龍馬さん辺りと同じ志で動いていたようなこともあったようです。高知ですからね。
下元の字も元は「下許」という字だった。それが下元に変わった理由は何なのか?・・・というような話をきちんとまとめておきたいと言いながら、
ついに果たせず、叔母は2003年に72歳で亡くなりました。
もっとちゃんと話を聞いておいてあげるべきだったなあと今更ながらに感じています。
20年前なら私もまだ若かったのになあ。
でも、調べてちゃんとまとめるほどにも興味を持てなかった・・・というのもあります💦
下元家は三姉妹に名前を継ぐ男子が生まれず、2番目の姉が嫁いで名前は変わったけど、
子ども2人が男の子だったので、その一人が下元の名前に改名して後を継いではくれました。
けど、結婚しても子どもができなかったので、結局、下元の名前はここで終わりとなってしまうことに。
まあ今や時代は家系を途切れさせないで続けて行く、というようなことでもなくなってきているので、これでいいのかもしれません。
ご先祖様、ごめんなさい。

話、逸れましたが、星野博美さんのエッセイも大好きな私です。
ぜひご一読を!

 

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